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【同人誌レビュー】最狂超プロレスファン烈伝4【徳光康之】

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最狂超プロレスファン烈伝4 感想とレビュー:狂騒と静寂のプロレス愛

徳光康之氏による同人漫画「最狂超プロレスファン烈伝4」。プロレスファンという特異な存在の生き様を、熱量高く描き出したシリーズの第4巻であり、同時に、作者自身の葛藤や変化をも投影した、異色の作品だ。

7年後の帰還、そして変化

前作から7年の時を経て、まんだらけ出版部から刊行された本作は、その内容から賛否両論を巻き起こしたという。しかし、時を経て再評価が進み、「烈伝シリーズ至高の巻」「徳光康之全作品中最高傑作」との声も上がるほどになった。この評価の変化は、作風の変化と、それに対する読者の受容の変化が合わさった結果と言えるだろう。

プロレス愛と狂気の狭間

シリーズを通して一貫しているのは、主人公をはじめとするプロレスファンたちの、常軌を逸した熱狂ぶりだ。それはもはや狂気とも呼べる領域に達しており、彼らの行動はしばしば常識を逸脱する。しかし、その狂気の奥底には、純粋なプロレスへの愛が確かに存在する。

本作では、その狂気がより深く、そして内面的に描かれているように感じる。単なる熱狂的な応援風景だけでなく、プロレスファンとしてのアイデンティティ、プロレスとの向き合い方、そして、プロレスを通じて得られる喜びや悲しみといった、より複雑な感情が掘り下げられている。

「猪木ーモハメッド・アリ戦」の漫画版?

レビューにもあるように、本作は「猪木ーモハメッド・アリ戦」の漫画版とも評されることがある。この表現は、単に試合展開を描いているという意味ではないだろう。むしろ、世紀の異種格闘技戦が孕んでいた、期待と不安、興奮と落胆、そして、歴史の目撃者となることの重みを、プロレスファンという視点を通して描いているという意味で、的を射ていると言える。

猪木とアリの戦いは、プロレスの可能性と限界を同時に示した。同様に、「最狂超プロレスファン烈伝4」もまた、プロレスファンという存在の光と影、熱狂と孤独、そして、プロレス愛の深淵を描き出している。

ショッキングな内容と再評価

発売当初はショッキングな内容から酷評されたとのことだが、それはおそらく、これまでのシリーズのイメージとのギャップが大きかったからだろう。熱狂的なプロレスファンを描くという点は変わらないものの、本作では、その狂気がより内面的に、そして痛々しく描かれている。

これまでのような、単純な熱狂や面白さを期待していた読者にとっては、そのギャップが受け入れがたかったのかもしれない。しかし、時を経て、読者のプロレス観や人生観が変化するにつれて、本作の持つ深みや複雑さが理解されるようになったのだろう。

徳光康之の表現力

徳光康之氏の表現力は、本作でも遺憾なく発揮されている。緻密な描写と、迫力のある構図、そして、キャラクターの感情を巧みに表現する演出によって、読者はまるでその場にいるかのような臨場感を味わえる。

特に、プロレスの試合シーンや、ファンの熱狂的な応援シーンは圧巻だ。リングの熱気、観客の歓声、そして、選手の息遣いまでが伝わってくるような、生きた描写は、他の漫画ではなかなか味わえない。

巻末付録:第4.5巻の予告

巻末付録として収録されている、第4.5巻の予告は、ファンにとっては嬉しいサプライズだ。どのような物語が展開されるのか、期待に胸が膨らむ。

しかし、同時に、本作の持つ独特の雰囲気を考えると、必ずしも明るい未来が約束されているとは限らない。むしろ、より深く、より痛々しい物語が展開される可能性も否定できない。

まとめ:プロレス愛の光と影

「最狂超プロレスファン烈伝4」は、単なるプロレス漫画ではなく、プロレスファンという特異な存在の生き様を描いた、人間ドラマだ。熱狂と狂気、喜びと悲しみ、そして、プロレス愛の光と影を、余すことなく描き出している。

発売当初は賛否両論を巻き起こした本作だが、時を経て再評価が進み、「烈伝シリーズ至高の巻」「徳光康之全作品中最高傑作」との声も上がるほどになった。その理由を、ぜひ自身の目で確かめてほしい。

今だからこそ読むべき理由

現代においてプロレスを取り巻く環境は大きく変化した。インターネットの普及により、情報は瞬時に拡散され、選手のSNS発信も当たり前になった。昔ながらの熱狂的なプロレスファンは、ある意味で絶滅危惧種と言えるかもしれない。

だからこそ、「最狂超プロレスファン烈伝4」は、古き良き時代のプロレスファンの姿を記録した貴重な作品として、現代の読者にとって新たな意味を持つだろう。狂騒と静寂のプロレス愛が、今の時代に何を語りかけるのか、ぜひ体感してほしい。

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