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【同人誌レビュー】私たち恋愛鈍感組!【透明龍のマーガレット】

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同人誌『私たち恋愛鈍感組!』レビュー:鈍感同士のじれったさが愛おしい、ハートフルWデートコメディ!

本作『私たち恋愛鈍感組!』は、人気アニメ「プリキュア」シリーズの二次創作同人誌だ。特に、キュアプレシャスこと和実ゆいと、キュアワンダフルこと犬飼いろは、そしてそれぞれの想い人である品田拓海(ブラックペッパー)と兎山悟という、作中でも恋愛に鈍感なキャラクターたちに焦点を当てたWデートコメディとして描かれている。あまねとまゆの策略によって半ば強制的にWデートをすることになった4人だが、それぞれの思惑と鈍感さによって物語は予想外の方向へと進んでいく。

1. 設定とあらすじ:鈍感ゆえの面白さ

「プリキュア」シリーズの中でも、特に恋愛要素が控えめな「デリシャスパーティ♡プリキュア」と「わんだふるぷりきゅあ!」からキャラクターをピックアップし、恋愛鈍感な4人を集めたという設定がまず秀逸だ。ゆいは料理のことしか頭にないのでは?と思わせるほどだし、いろはも犬と友達のこととなると周りが見えなくなる傾向がある。拓海はゆいのことを大切に思っているが、なかなかその気持ちが伝わらない。そして悟も、いろはに対して好意を抱きつつも、なかなか積極的になれない。そんな彼らがWデートを通じてどのように距離を縮めていくのか、という点が本作の大きな見どころとなっている。

物語は、あまねとまゆの策略で始まったWデートからスタートする。お互いに意中の相手と距離を縮めたいと思っているゆいと悟だが、相手はプリキュア界屈指の鈍感組。それぞれの想いが空回りしたり、予想外のハプニングが起こったりと、笑いあり、ドキドキありの展開が繰り広げられる。

2. キャラクター描写:それぞれの個性が光る

本作では、それぞれのキャラクターの個性がしっかりと描かれている点も魅力的だ。

  • 和実ゆい(キュアプレシャス): 食いしん坊で明るく元気なゆいは、美味しいものに目がない。デート中も、食べ物のことばかり考えてしまう彼女の姿は微笑ましい。しかし、時折見せる優しさや気遣いが、拓海の心を掴んで離さないのだろう。

  • 品田拓海(ブラックペッパー): ゆいのことを一途に想う拓海は、本作でも献身的な姿を見せる。ゆいのために美味しい料理を作ったり、さりげなくフォローしたりと、彼の優しさが随所に感じられる。しかし、ゆいの鈍感さには手を焼いている様子も描かれており、そのギャップが面白い。

  • 犬飼いろは(キュアワンダフル): 犬が大好きな明るい少女であるいろはは、本作でもその天真爛漫さが光る。悟とのデート中も、犬を見かけるとついついそちらに気を取られてしまう。しかし、彼女の純粋さは、悟の心を癒してくれるだろう。

  • 兎山悟: いろはに好意を抱いているものの、なかなか自分の気持ちを伝えられない悟。本作では、そんな彼の葛藤が丁寧に描かれている。デート中に積極的に話しかけようとしたり、さりげなくプレゼントを渡そうとしたりと、彼の努力が垣間見える。

脇役として登場するあまねとまゆも、それぞれの個性を発揮している。2人の策略が物語を大きく動かすとともに、4人の関係をより複雑にする役割を果たしている。

3. ストーリー展開:じれったいけど面白い!

Wデートという状況設定が、4人の関係性をより際立たせている。特に、ゆいと悟という、それぞれ異なる作品のキャラクター同士が交流することで、新たな魅力が生まれている。

物語は、Wデート中の様々なハプニングを中心に展開する。例えば、遊園地で迷子になったり、カフェで注文を間違えたりと、ドタバタな展開が連続する。しかし、その中で、4人は少しずつ距離を縮めていく。ゆいは拓海の優しさに気づき、悟はいろはの純粋さに惹かれていく。

全体的にコメディタッチで描かれているため、気軽に楽しめる作品となっている。しかし、4人の恋愛模様は、読者にもどかしさを感じさせる。特に、ゆいと悟の鈍感っぷりは、ある意味見どころだ。しかし、それこそが本作の魅力であり、読者は4人の恋を応援したくなるだろう。

4. 絵柄と構成:丁寧な描写と見やすい構成

絵柄は、原作アニメの雰囲気を忠実に再現しており、違和感なく物語に入り込むことができる。キャラクターの表情や動きも丁寧に描かれており、感情が伝わってくる。特に、ゆいが美味しそうに料理を食べるシーンや、いろはが犬と戯れるシーンは、見ているだけで幸せな気分になる。

コマ割りや構図も見やすく、ストーリー展開もスムーズだ。セリフ回しも自然で、キャラクターの個性をしっかりと表現している。全体的に、丁寧な作り込みが感じられる作品だ。

5. 総評:鈍感同士の恋を応援したくなる、ハートフルコメディ!

『私たち恋愛鈍感組!』は、プリキュアシリーズの二次創作として、恋愛に鈍感なキャラクターたちのWデートを描いた、ハートフルコメディだ。それぞれのキャラクターの個性が光り、ストーリー展開も面白い。絵柄も丁寧で、全体的にクオリティの高い作品となっている。

特に、恋愛鈍感なキャラクターたちが織りなす、じれったいけど愛おしい恋模様は、読者の心を掴んで離さないだろう。プリキュアファンはもちろん、コメディ作品が好きな人にもおすすめできる一冊だ。

もし、本作が「悟の告白大作戦/特別なわんだふる回」の放送前に作成されたものだと考えると、作者の先見の明には驚かされる。放送後の展開を踏まえて、さらに本作を読み返すと、また違った面白さが見つかるかもしれない。

ぜひ、本作を読んで、鈍感同士の恋を応援してほしい。

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