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【同人誌レビュー】めしませ!稲光商事海洋貿易マーケティング部【イミテーショングリーン】

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めしませ!稲光商事海洋貿易マーケティング部 感想とレビュー

概要と第一印象

タイトルからしてすでに情報過多で、期待感と若干の不安が入り混じる。超優秀な隠れMリーマンという主人公設定、濃すぎるキャラクター紹介、そして「作者やりたい放題」宣言。これは間違いなくジェットコースターのような漫画だろうと予感させる。オフィスギャグというジャンルも、キャラクターの濃さと相まって、どんな展開が待ち受けているのか想像がつかない。

ストーリーと構成

ストーリーは、超優秀商社マン・真◯部陣介を中心とした、オフィスでの日常を描いている。しかし、その日常は決して平凡ではない。ゲイのアメリカ人取引先、過去に主人公を金で買おうとしたゲイ、三十路彼氏なしの優秀な部下、飄々とした同僚、そして女王様気質の妻。これだけの濃いキャラクターたちが集まれば、騒動が起きないわけがない。

各エピソードは、陣介の隠れM属性が露呈する危機、マイケルのアプローチ、森崎くんの再登場、水無ちゃんと木ノ下くんの掛け合いなどを軸に展開する。作者の「やりたい放題」宣言通り、オリジナルの展開や設定がふんだんに盛り込まれており、既成概念にとらわれない自由な発想が楽しめる。

構成は、基本的に一話完結型のギャグ漫画。各話ごとに異なる騒動が巻き起こり、読者を飽きさせない工夫が凝らされている。ただし、キャラクター同士の関係性は少しずつ深まっていくため、連載として読むことでより面白さが増すだろう。

キャラクター描写

本作の最大の魅力は、その個性的なキャラクターたちだろう。

真◯部陣介

主人公の陣介は、超優秀な商社マンでありながら、妻に調教されている隠れMというギャップが面白い。仕事中は完璧なエリート然としているが、ふとした瞬間にMっ気が顔を出す。この二面性が彼の魅力を引き立てており、読者は彼の心の葛藤と、そこから生まれる笑いに引き込まれる。

マイケル

陣介に純愛を捧げるアメリカ人ゲイのマイケルは、そのストレートな愛情表現が強烈。文化の違いからくる勘違いや、情熱的なアプローチは、時に笑いを、時に感動を呼ぶ。彼の存在は、本作に国際的な視点と、多様な愛の形を提示している。

森崎くん

前作からの登場となる森崎くんは、金で陣介を屈服させようとした過去を持つゲイ。再登場後も、陣介への執着は変わらず、相変わらずの手段を選ばないアプローチを仕掛けてくる。彼の行動は時にエキセントリックだが、その背景には複雑な感情が隠されているのかもしれない。

水無ちゃんと木ノ下くん

陣介の部下である水無ちゃんと木ノ下くんは、対照的な性格が面白いコンビ。それなりに可愛く優秀だが彼氏がいない水無ちゃんと、飄々とした木ノ下くんの掛け合いは、日常的なオフィス風景にアクセントを加える。二人の関係性は今後、恋愛に発展する可能性も秘めており、目が離せない。

恭子

陣介の妻である恭子は、女王様気質の持ち主。普段は優しい妻として陣介を支えているが、時にSっ気たっぷりの言動で陣介を調教する。彼女の存在は、陣介の隠れM属性を最大限に引き出す起爆剤となっており、夫婦間の独特な関係性が笑いを誘う。

ギャグと演出

本作は、オフィスギャグというジャンルにふさわしく、様々な種類のギャグが盛り込まれている。キャラクターたちのコミカルな表情、予想外の展開、言葉遊びなど、あらゆる手段で読者を笑わせようとする作者の意気込みが感じられる。

特に、陣介のM属性が露呈するシーンは、本作のギャグの真骨頂。普段は冷静沈着な陣介が、妻の言動やちょっとしたアクシデントによって取り乱す姿は、読者の笑いを誘う。また、マイケルの日本語の誤用や、森崎くんの奇抜な行動も、ギャグの重要な要素となっている。

演出面では、漫画的な表現がふんだんに用いられている。キャラクターの感情を強調するためのデフォルメ表現や、効果線の多用など、視覚的に訴えかける演出が、ギャグの効果を高めている。

総評

「めしませ!稲光商事海洋貿易マーケティング部」は、作者のやりたい放題な世界観が炸裂した、ハイテンションなオフィスギャグ漫画。濃いキャラクターたちが織りなす騒動は、読者を飽きさせることがない。特に、主人公・陣介の隠れM属性と、個性的な周囲のキャラクターたちの絡みは、本作の最大の魅力。オフィスギャグが好きなら、間違いなく楽しめる作品だ。

ただし、人によっては、キャラクターの濃さや下ネタ要素が強すぎると感じるかもしれない。また、原作が存在しないオリジナルの設定が多いため、読み進めるうちに置いてけぼりを食らう可能性もある。しかし、それらを差し引いても、本作の持つ爆発力と、作者の熱意は十分に評価できる。

全体として、本作は、勢いのあるギャグ漫画を求めている読者におすすめできる。肩の力を抜いて、気軽に楽しめる作品だ。

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