



同人漫画「きりしまみれ7」感想とレビュー
「きりしまみれ7」は、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」の二次創作同人漫画だ。霧島を中心とした艦娘たちの日常を描いた、ゆるくて可愛らしい作品となっている。砲雷撃戦!よーい!六十三戦目での発行ということで、イベント海域を題材にしたお話が多いのが特徴だ。
安定の「きりしまみれ」ワールド
シリーズ7作目となる本作は、これまで培ってきた「きりしまみれ」らしい空気感をしっかりと維持している。霧島の真面目すぎる性格と、それゆえに起こるドタバタ劇は健在だ。提督との程よい距離感も心地よく、読んでいると自然と笑顔になれる。比叡や榛名といったお馴染みのメンバーに加え、今回は大淀や明石も登場し、賑やかさが増している。
イベント海域ネタの巧みな取り入れ
イベント海域を題材にしたお話は、ゲームをプレイしている提督なら「あるある」と思わず共感してしまうようなネタが満載だ。ボスマスへの到達が困難な状況や、資材が底を尽きる恐怖、そして苦労の末にドロップした艦娘への愛着など、イベント期間中に誰もが経験するであろう出来事が、ユーモラスに描かれている。
イベント海域の悲喜こもごも
具体的なエピソードとしては、例えば、特定の海域で特定の艦娘がドロップしにくい、いわゆる「物欲センサー」に関するネタがある。霧島たちが、「欲しい」と思えば思うほどドロップしない、という状況に陥り、様々な対策を試みる様子がコミカルに描かれている。
また、イベント期間中は資材が枯渇しがちだ。特に鋼材やボーキサイトは、艦娘の修理や航空機の補充に大量に必要となるため、常に不足しがちだ。本作では、そんな資材不足に喘ぐ提督と艦娘たちの姿が、切実かつ笑いを誘う形で描かれている。
大淀と明石の魅力的なキャラクター
本作では、大淀と明石のキャラクターが際立っている。大淀は、提督の秘書艦として、イベントの情報を分析したり、作戦を立案したりと、頼りになる存在だ。しかし、時折見せる天然な一面や、イベントに熱中しすぎる姿は、どこか人間味があり、親近感が湧く。
一方、明石は、工廠の担当として、艦娘たちの修理や装備の開発に尽力している。彼女の存在は、イベント攻略には欠かせない。本作では、明石が新しい装備を開発したり、修理に必要な資材を集めたりする様子が描かれている。彼女の真面目な性格と、時折見せるドジな一面が、読者を魅了する。
大淀の冷静さと熱意
大淀は冷静沈着な分析力で提督をサポートする一方、自身もイベント攻略に並々ならぬ情熱を燃やしている。そのギャップが彼女の魅力を引き立てている。作戦会議では冷静に状況を分析し、的確な指示を出す彼女だが、レア艦ドロップとなると、提督以上に興奮してしまう。
明石の献身とドジっ子属性
明石は工廠の運営に日々献身的に取り組んでいる。彼女がいなければ、艦隊の維持は不可能と言っても過言ではない。しかし、時折ドジな一面を見せることで、親しみやすさを感じさせる。例えば、新しい装備を開発中にうっかりミスをしてしまったり、修理中に工具を落としてしまったりする。
全体的な感想
「きりしまみれ7」は、艦これファンにとってはたまらない、ゆるくて楽しい同人漫画だ。イベント海域ネタを中心に、艦娘たちの日常をユーモラスに描き出しており、読んでいると自然と笑顔になれる。大淀や明石といったキャラクターの魅力も引き出されており、シリーズファンはもちろん、初めて「きりしまみれ」を読む人にもおすすめできる一冊だ。
おすすめポイント
- 艦これのイベント経験者なら共感必至のネタ満載
- 霧島をはじめとする艦娘たちの可愛らしい日常
- 大淀と明石の魅力的なキャラクター
- ゆるくて癒される雰囲気
改善点
- 特に改善点はないが、欲を言えば、もう少しイベント海域の具体的な攻略法や、編成のポイントなどが描かれていると、よりコアなファンには喜ばれるかもしれない。
- ストーリーは基本一話完結だが、各話の繋がりがもう少しあると、さらに物語に深みが増すかもしれない。
まとめ
「きりしまみれ7」は、艦これの世界観を愛する全ての人におすすめできる作品だ。読後感は暖かく、心がほっこりすること間違いなしだ。ぜひ手に取って、霧島たちと一緒に、ゆるくて楽しい艦これライフを送ってみてほしい。